第3章 コーヒー生豆の流通


生産国には、それぞれコーヒー豆の流通がありますので一概には言えませんが、
  一般的な流れを書きます。

生産農家(大きな農園では精製まで行います。)
  ブラジルなどの主要生産国では農園がプランテーション化されていますが、
  家庭農園規模が多くを占めている生産国もあります。
     

精製業者
  生産地域(生産者)から集めたコーヒー豆を精製します。
  生産者組合であったり、民間の専門業者であったりします。
     

輸出業者(シッパーと呼ばれます)
  日本の商社の現地法人の場合もありますし、これも様々です。

日本国内での一般的な流れ

★コーヒー生豆を輸入する、輸入商社。
  輸入商社は、量を扱う大手商社から、特定の国や地域を得意とする
  中小商社まで幅広いです。
     

★コーヒー生豆の卸をする、生豆(なままめ)商社
  各輸入商社の得意とする生豆を仕入れ、多くの品揃えを持ち、焙煎業者(ロースター)の
  需要に答えて生豆を供給します。
     

★焙煎業者(ロースター)
  一般的には「メーカー」という表現になりますが、
  焙煎業者は自社の目的に合った生豆を商社から仕入れ焙煎(ロースト)、
  自家焙煎店への生豆の卸、喫茶店など業務店への焙煎豆の卸、
  販売店への供給などを行います。

以上はごく一般的な流れですので、全てがこうなのだ、と言い切ることはできません。
大きなメーカーは、自ら生豆の輸入から販売まで行いますし、
自家焙煎の店が、全てメーカーから生豆の供給を受けているわけでもありません。
今は、昔と違いネットで生豆を購入できる時代ですから、さまざまな購入方法が
あります。